ワンルームからそこまで

よわいオタクの生産性のない壁打ち

楽しい気持ちだけでオタクがしたい

 

楽しい気持ちだけでオタクしたい!!!!!!!!!!!!

 

 

他界隈のオタクと飲んだ時、ふと声に出してしまった。

「楽しい気持ちだけでオタクがしたい」と。

 

そもそも一生懸命稼いだお金を惜しげもなく使ってオタクしてるのに、どうしてマイナスの感情が生まれてくるのか。

やめてくれ、お呼びでない。

私は楽しい気持ちだけで、幸せにオタクがしたいんだ。

 

推しのこと好きでひたすら楽しい時期は、今は過去。

通い始めて3ヶ月くらいで終わってしまった。

季節の終わりとともに、盲目期も終わりを告げた。

 

それからはどうだろう。

 

チケットは当たらない

席番がしょっぱい

周りの席の人のマナーが悪い

ランダムグッズもうやだ

あんなにプロモーションに使われておいて出番が少ない

イベの対応が他の人より雑

ブログ更新して!

カテコでそんなに客席ばっか見るな!!!

 

 

そう、わがままばっかり。

わがままだってわかってるけど、一度生まれてしまった感情は無視できなくて、様々な負の感情が取り巻いている。

現場行く前は、楽しみな気持ちもあるけれどちょっと足取りが重くて、ほんの少しだけ憂鬱になる。

 

そんなにネガティブな気持ちが多いならオタクやめればいい。簡単な話だ。

それでも推しから降りたりオタクをやめられないのは、それ以上に嬉しいこと、楽しいことがたくさん待ってるからなんだけれども。

でもきっと、頭空っぽにして推しのいいところだけを見ていられたら、今よりももっと楽しくて幸せなんだろうな。

その方がコスパいいんだろうな。

 

ああーーー!!!!

本当に、

 

楽しい気持ちだけでオタクしたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

開けてはいけないパンドラの箱

こんなこと誰かに言ったら軽蔑されそうだからここに書き込む。どうぞ軽蔑してください。

 

 

 

あなたは推しが好きですか?

 

私は好きです。

リアコ的なアレとかは少し違うけど、好きでなければ一生懸命働いて稼いだ金をこんなに使ったりしない。

好きの種類はファンによって様々だけれど、きっとみんな好きだと思う。

 

では、あなたの推しはあなたのことを好きですか?

 

別にファンを恋愛対象としてみているかではなく、推しに気に入られてるかどうかの話だ。

これは推しじゃないとわからない。 

でも、やっぱり応援するなら気に入られたいですよね。

 

私は少なくとも、推しのオキニではないことははっきりしている。

私の推しはファンみんなに優しいように見えるけど、よく観察するとオキニがとてもわかりやすい。

だってカーテンコールの時、あんなにファンの目をしっかり見てにっこり笑うから。

まあしょうがないか、推しも人間だしオキニとかあるよね。

たまたま見た先に自分のファンいたらファンサしたくなるよね、わかる。

 

 

 

 

 

いいな。

 

いいな。

 

いいなぁ。

羨ましくないわけない。

だって同じお金払って入って、私よりずっと後列にいる人にファンサしてるんだから。

確かにその日は最前取れなかったよ。

2列目だったけど、でも真ん前だよ?

見ててわかったけど推しさん少なくとも最前客と8列目くらいの上手側と、5列目くらいのセンブロ下手ファンと目合わせてにっこりしてた。

私も少し目があった気がするけど、スルー…

あれ、そういえば前回のイベの時もなんか対応雑だったような…

 

あっ

私って、もしかして

 

オキラ……?

 

なんてね。

流石に被害妄想であってくれ。

暴れたりしないし出待ちもしないし、なんならマナー厨なところあって現場行きづらいくらいだから。

きっと意味なんてない。気にしたら負け。

私なんてまだ歴も浅いし、顔覚えられてると思ってたけどそれ自体勘違いだったかもしれない。

たった数十回通って一回もファンサ貰えなかったからって落ち込むのはまだ早い。

そもそも舞台を観に行っているのであって、ファンサ貰いに行ってるわけじゃない。

ああ、そういえば私最近小顔エステ行ったんだよね。顔小さすぎて見えなかったかもね。

 

そう言い聞かせつつも、電車の中でひたすらGoogleの検索窓に

“認知  オキラ”、“オキニ”、“干され”

打ち込みまくった。

 

もともとオキニになりたいなんて高望みはしていなかったし、オキラにならなきゃいいやというスタンスだった。

私はどんなに身なりに気を使ってもやっぱり可愛くはなれないから、せめて嫌われないように、ひっそりと。聞き分けのいいファンでいようと。

でも、あんなに特別対応して貰ってるのを間近で見たらオキニになりたいと思ってしまう。

私が推しを一方的に見に行ってるはずなのに、最低なことに少しでもこちらを見て欲しいと思ってしまう。

ああ、私嫌なファンだ。

きっとこれは抱いてはいけない感情だった。

 

 

ごめんね。

 

 

 

オタク、記憶をなくす。

某舞台俳優のファンになって一年半が経った。

3ヶ月後のチケットを購入して、楽しみで待ちきれないなんて思ってたら、気づくと公演も初日を迎えいつのまにか千秋楽…

その繰り返しで本当にあっという間に時が経ってしまった。

オタクじゃなかった頃と比べると時間の流れが倍速ほどに感じる。

 

オタクになってから時に喜び、時に病み、かなりの頻度で「沸く」ため、毎日が充実しているのは言うまでもないが、

それと引き換えに私は色々なものをなくしてきた。

例えば少ないながらもコツコツ貯めてきた貯金。そしてなにより

オタクになる前の自分

である。

 

 

 

一年半前の自分はかなり平凡な人生を送っていたと思う。

サークルで旅行に行ったり、少女漫画原作の似たような恋愛映画見たり、いろんな飲み会に参加したりしていた。

今やそんな普通の女子大生だった私はもういない。死んだ。いや、殺した。

バイトが忙しいとサークルも辞め(ある意味嘘はついてない)、興味のない映画には極力付き合わず、飲み会は同類のオタク集会にのみ参加する。

かなりシンプルで、それでいて濃い行動様式へと変化を遂げたのである。

 

そして正直、オタクになる前は何をしていたのか、何をモチベーションにしていたのかあまり覚えていない。

人間は不必要なものから忘れてしまうと言うが、今の私にとってオタクになる前の事や、いわゆる“普通の感覚”は不必要なものだったらしい。

 

推しと仲のいい俳優や共演者の顔と名前は把握しているのに、高校の同窓会では4/5が知らない人だった(そんなはずはない)。

通った劇場の座席表と座った番号は頭に入っているのに、ついに実家の電話番号まで曖昧になってきた。

以前は月2回の3000円の飲み会でさえ渋っていた気がするのに、今や9000円のチケットを数十枚単位で購入してしまう。

 

いっそ生まれ変わったと言われた方が納得できる。これまでが前世で、今はあなた生まれたてのオタクなのよって。

 

なんにせよ、今が余りにも充実しているせいかオタクになる前の記憶がなくなってきているのは確かだ。

ここまで来てしまうともう戻ることができないような、そんな気がしてならない。

 

ポ◯モンだって進化したら、戻れない。

私は進化キャンセルの選択肢もあったのに、Bボタンを押すどころか自分から進化を望んでしまったのだ。

今のところオタクになったことを後悔なんてしていないけれど、子供の頃に可愛いからという理由で選んだフシギダネが最終的にフシギバナという最高にクールな生き物になってしまったことを思い出しながら、これ以上の進化を心のどこかで恐れている。